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【8】一反木綿[いったんもめん] ~Middle~

.24 2011 妖怪 comment(0) trackback(0)
私が専門学校に通っていた頃の話し・・・。

新宿でパブの店長に夜逃され、仕方なく地元のファミレスでバイトをしていた頃。
やはり、同世代の車の免許取り立ての若者が集まれば、向かうのは“心霊スポット”・・・。
私の住んでいた西多摩周辺は、“心霊スポット”の宝庫で、
車で1時間程度の所には、「花魁淵」・「八王子城跡」・「宮崎勉の犯行ルート」・「青梅市・吹上トンネル」他、
全国的に有名なスポット以外にも、今は無き「相模病院」などの廃病院も数多くありました。

その日は男女7人集まり、車二台に別れ「八王子城跡」へ向かう事に。
そこは、徳川家康が兵糧攻めにした城の跡で、食料が尽きた時口減らしに殺された女達の霊や、
落ち武者の霊が数多く目撃されている場所。

現地は小高い山で、城跡公園になっており、車は入り口前の看板まで。
まずは、口減らしに殺した女達の首を切って流したという逸話の残る滝壺へ・・・。
^^;真っ暗だ・・・懐中電灯忘れた・・・。
仕方無いので、もう少し明るい城跡の高台へ。
^^;夏だから草ぼうぼう、入れない・・・。

一応公園の体をなしている上、何しろ多人数、まったく怖くない・・・。

「どうする?地図見ると、“本丸”ってのが頂上に在るみたいだけど、行ってみる?」
この人数で、わざわざ車で来て、何の盛り上がりも無いまま帰るのも何だし、とりあえず登る事に。
ただ、一人だけ女の子が居たので、夕立のせいでぬかるんだ暗い山道を行かせるのも危ないので、
その子の彼氏と二人だけは車の側で待っていてもらう事になった。

男5人、暗闇の中びくびくと登って行く・・・。
先頭に私、間に後輩が三人、最後が最年長の先輩、明かり・無し・・・。
(まあ、街の明かりと月明かりで、明るさは十分だった。)
仕切りは心霊スポットに何度も行っていた私~順番を決め、登る前に、私から注意を与えた。
「まず、何が出ても慌てない事!ぬかるんだ山道だし、逃げるのは下り坂になるから、絶対怪我するから!
俺が先頭で歩くから、先輩は最後尾でこいつらが走って逃げ出さないように見張って下さい。
もし、誰か走ったら、俺が飛び蹴りかますからな!」
・・・今思うと、何とも勇ましい・・・。

頂上の本丸までは片道30分位らしい、ゆっくりと登って行く・・・。
しかし、5分もしない内に、最後尾の先輩が、
「何か聞こえる・・・。」
^^;まいった・・・早すぎる・・・。
実は、私には何も聞こえなかったのだが、明らかに私の“妖怪レーダー”も何かに反応していた。
(・・・こりゃヤバイかも・・・。)
「そうですかあ?何も聞こえませんけど・・・。」
下手に騒いで皆にパニック起こされるのも危険なので、とりあえず何も無いフリをした。
(チラッ・・・)何かが視界の端を横切る。
道の左手は急斜面、右手は杉林、杉の木の間を何かが飛んでいる・・・。
後ろの後輩達も、何かの気配を感じたのか、ざわつき始めた。
そお~っと、見たくはないが、右手の杉林に目を向けてみる・・・。
(ん?何だ?紙切れか?ああ、コンビ二の袋が飛んでるのか。)
それは、白い“何か”だった。
ゆっくり、ふわふわ上下に波打つ様に飛んでいる。
ただ、それは、明らかに無風の杉林の中、杉の木の間を縫う様に飛んでいる・・・。
しかも伸びて行く!!?

「うわあああ!!?」
私が悲鳴を上げようとしたその時、機先を制する様に最後尾から悲鳴が上がった!
「ひっ!何?何?」
皆が少しパニックになりかける。
「み、耳元で、誰かが笑った!」
(こりゃヤバイ!!杉の木の間を飛んでる謎の物体もまだ居る!むしろ近づいて来てる気がする!)

「よっし!!終了!!!回れ右!!慌てるなあ!走った奴は後ろから俺が蹴り飛ばすからなあ!!!」
皆が一瞬驚いた表情を見せたが、私の張り付いた笑顔を見て察してくれたのか、皆が回れ右で後ろを向く。
「足元暗いし滑るから、皆足元見てゆっくりなあ!走るなよ!走るなよお!!」
皆に、言い聞かせる!足元だけ見て、横を見ないように!!
だが、やはりこんな時も“怖い物見たさ”の血がうずく・・・ちらっ・・・。
(ひいいいい!!飛んでる!!!長い布が木の間を飛んでる!!!)

えっちらおっちら、何とか無事ふもとの車まで戻って来た。
(助かった・・・。)
「お~い、大変だったよ~、もう帰ろうぜ~。」
車に残した二人に声を掛ける・・・が、返事が無い・・・。
「どうした?」
見ると、二人とも同じ方向を見つめてはいるが、目がいっちゃってる・・・。
「・・・蛍がいる・・・。」
女の子がぼそっと言う。
「・・・居るねえ・・・見に行こうかぁ・・・。」
彼氏が答える。
(ヤバイ!!?何かに取り憑かれてるううう!!!)

もう無我夢中で皆を車に押し込め、あくまで蛍を捕まえに行くと言う二人を無理やり車に乗せ、逃げ出した。

その後、二人は何事も無かった様に「蛍?ああ、何か居たかな。」・・・覚えて無いのかよ^^;

山道で見た“モノ”についても5人で話し合ったが、皆がバラバラな事を言う・・・。
一人は何も見なかった、もう一人は何か人魂の様な物を見た、もう一人は何も見なかったが、女の笑い声を聞いたと・・・。
私は、初め“人魂”の様だったモノが、次第に伸び、“一反木綿”になるのを見た・・・。

最後尾に居た先輩は・・・。
「最初、耳元に息を吹きかけられた気がしたんだよなあ、で、横の杉林に何かの気配がして・・・、
前見たら、全員杉林の方見てるし、俺ももう一回杉林見たら、「うふふ・・」って声が耳元でして・・・、
山を下ってる時、チラッと又杉林見たんだよな・・・そしたら、飛んでんだよ、着物着た女が笑いながら・・・。」

・・・同じモノを見ても、霊感の差で見えるモノに差がでるようです。

しかし綺麗でした“一反木綿”(・・・笑う女は、見れなくて、本当に良かった!)



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